会場: 大阪・関西万博2025 フランスパビリオン(イベントスペース)
日程: 2025年8月15日(金)・16日(土)・17日(日)
時間: 一日数回のパフォーマンス、各日トークセッションあり(時間未定)
国際量子科学技術年(IYQ)2025の一環として、N’SO KYOTOは大阪・関西万博において「Quantum 2.0」を世界初演しました。本作は、音楽・科学・テクノロジーを融合させた画期的なオーディオ・ビジュアル・パフォーマンスであり、唯一無二の感覚体験を創出しました。
「Quantum 2.0」は、2025年8月15日から17日までの3日間、フランスパビリオン(イベントスペース・4階)にて上演されました。
パフォーマンス概要
「Quantum 2.0」は、ソロ打楽器、エレクトロニクス、拡張現実(AR)、そして唯一無二のセラミック楽器「セラモフォン」による革新的な作品です。
フランスの作曲家・演奏家ヤニック・パジェが、理論物理学者の橋本幸士、陶芸家の黒川徹、映像作家のサガール・パテルと緊密に協働し、量子力学に支配される物質の振動構造を芸術的に探究しました。

世界初演
今回の新しいバージョンでは、セラモフォンが生演奏と拡張現実の両方で演奏され、量子物理の原理に根ざしたハイブリッドな音響体験が生み出されました。
さらに、ライブコンサートにおいて初めてバーチャル・リアリティ技術が導入され、現実の楽器と仮想の楽器がリアルタイムで融合しました。観客はスクリーンに映し出されたバーチャル楽器を目にしながら、それが実際の楽器と共に演奏される音を体感し、物質と非物質の境界が曖昧になり、現実そのものの認識が揺さぶられるような感覚を提示しました。
また、陶芸作品を3Dモデリングした音響反応型の映像作品によって体験はさらに深化しました。映像では、音に連動して粒子がくずれ、再構成される様子が映し出され、物質の本質を芸術的に探究する試みが展開されました。
パフォーマンス全体は、先進的な空間音響技術による没入型サウンドに包まれ、観客は多次元の音の世界へと引き込まれました。

作曲、パーカッション、電子音楽、AR: ヤニック・パジェ
リアルタイムビジュアル: サガール・パテル
陶芸家: 黒川 徹
科学アドバイザー: 橋本幸士
照明デザイン: 木内ひとみ