ヤニック・パジェ

ェ (作曲、指揮、パーカッション&電子

フランス人音楽家。パリ国立高等音楽院(CNSMDP)で指揮およびパーカッション、作曲を学び卒業。2005年に指揮者佐渡裕氏から要 請を受け、兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)の客員指揮者として来日。以降、国際的に指揮者、作曲家として活躍。

幅広いレパートリーに渡って叙情的な交響曲の作品を習得し、フランスにおいてはピカルディ管弦楽団、コンセールラムルー、フラン ス青年オーケストラ、ヨーロッパではシチリア交響楽団、ブラソフフィルハーモニー管弦楽団、そして日本においては大阪教育大オー ケストラ、関西シティフィルハーモニー交響楽団、伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団、兵庫芸術センター管弦楽団、堺フィルハー モニー交響楽団、さらにはアジア圏内では台北市立交響楽団で指揮を行う。2008年より大阪教育大学にて教授を務める。

近年の活動としては、赤坂ACKシアターと大阪フェスティバルホールにて、俳優・堤真一出演作「良い子はみんなご褒美がもらえる( 原題: Every Good Boy Deserves Favor )」のオーケストラに指揮者として参加。東京・東急シアターオーブ で開催された渡辺謙出演 のレナード・バーンスタインの没後30年コンサートにも参加。

電子音楽の作曲家として、2009年イレーネ・セガラ国際作曲コンクール(スぺ゚◌イン)、2013年アヌシー国際アニメ映画音楽コンクール、 2015 年 SACD 舞台音楽基金賞なと、数多くの国際コンクールでの受賞、ファイナリストの経歴を持つ。映像作品(映画、アニメーション ドキュメンタリー)、舞台(フラカ・シアター、コーム・ドゥ・ベルシーズ)、オぺラ(2002年“Merlin ou la nuit des métamorphoses”)、オーケ ストラ(兵庫芸術文化センター管弦楽団、ラムルー管弦楽団、関西シティフィルハーモニー交響楽団、台北市立交響楽団、大阪教育大学オ ーケストラといった楽団によって演奏されている)のための作品を作曲している。

さらに、「桜の涙」(ヴァイオリンとオーケストラのための楽曲)「七夕」(万葉集 を題材にした交響楽団と合唱団のための楽曲)、「表/裏」 (チェロの二重奏のための楽曲)など、日本での体験からインスピレーションを受けた作品も数々発表している。これらの楽曲はフランスの ラジオ局(France Musique、RTL、France Inter)やアメリカのラジオ番組(Performance Today)で放送された。 パジェの技術や科学に対しての深い造詣により「everyday is a new beginning」「 Gravitation」「electriCCity」など、物理学者橋本幸士と のコラボレーション作品が生まれる。

自由な視点と、音楽のボーダレス化の視点から、ヤニック・パジェはコンテンポラリーの分野においても作曲家、オーケストラの代表と して活動。特に N’SO KYOTOとして、京都芸術センターや、ニュイブランシュ京都、エースホテル京都、UrBANGUILDにて活動し、ダン サー、電子音楽家、ビデオグラファー等の非常に多様な芸術家たちとのコラボレーションを実現している。

ヤニック・パジェは2017年、コンサートにおける新たな力強さと、独自の創造空間を求めて、 N’SO KYOTO (えんそうきょうと)を発足。

N’SO KYOTO とはNew Sound Orchestra Kyotoの頭文字から構成されます。 禅思想の音楽的な「演奏」と「円相」の両方から想起されました。

N’SO KYOTOは、「オーケストラ」のアイデアを再解釈し、没入型で多次元のオーディオとビジュアルのパフォーマンスを提供する、京都を拠 点とするミュージシャンとアーティストのアンサンブルです。

多次元パフォーマンス
N’SO KYOTOの作品は、空間化されたミュージシャン、ダンサー、ビデオインスタレーションが特色です。 私たちは、演奏とリスニングへの新 しいアプローチを開発するために、音の没入のさまざまな可能性を探求します。コンサートは、ビジュアルとサウンドが密接に相互作用する旅 ともいえます。パフォーマンスを通じて、私たちは自分たちが演奏するスペースを包括し、空間や建築そのものの存在を強調します。観客と舞 台の伝統的な境界線を動かし、意識を高めます。

新しい芸術言語で、表現の新しい可能性を探るアコースティック音楽とエレクトロアコースティック音楽、即興演奏、楽譜を 組み合わせています。私たちは、電子楽器とアコースティック楽器の間を含め 、言語と芸術的表現に存在する境界を打ち破ります。 ステージ上だけでなく、VRテクノロジーによって提供される没入型体験の可能性も含めて、新しいパフ ォーマンス環境を革新し、再発明しようと努めています。

ジャンル間の境界を開く

N’SO KYOTOは国際的なメンバーで構成されます。 クラシック音楽からエレク トロまで、サウンドデザイン、ビデオ、ダンス、詩など、根本的に異なる国や 芸術の世界の個性との出会いを可能にする、実験と独自の開放のためのスペー スです。私たちはさまざまなコラボレーションを通じて革新を行い、グループ のエネルギーとも言える新しいアイデアの永続的な再現を行います。 これらの 出会いは、N’SOKYOTOの創造性の中心です。

京都の芸術的アイデンティティを体現 NSO京都は京都を拠点とし、ユニークな創造性とインスピレーションの源とし て京都のアーティストの多様性を称えています。 私たちの価値観を通して、京 都の豊かさとかつての首都に特有の創造性を体現しています。私たちは、京都 を文化の中心地にし、現代アートとイノベーションのためのユニークな空間に することに積極的に貢献しています。

プロジェクト : 私たちは科学と科学研究に情熱を持っています。作品は科学の理論に触発され、私たちの芸術言語を養っています。科学理論と芸術の間に架け橋を作ります。パフォーマンスを通じて、私たちは抽象的な概念に命を吹き込み、目に見えないものを見えるようにするつもりです。

出演作品

Fundamental Interactions

Quantum 2.0

Quantum 2.0

Fundamental Interactions

Quantum

V. Fundamental Interactions

IV. Singularity

III. Dual Resonance

II. Quantum

I. Relativity

Act 2, Matter’s mind

Act 1 – Mind Matters

« …So mankind created A.I. in his own image »

When Music meets Physics

天照アマテラスII