「基本相互作用」 は、空間音響を伴うオーケストラ、エレクトロニクス、4枚のスクリーン、ライブ映像制作、空間音響を融合させた交響的パフォーマンスです。
音と映像の融合を通じて、この演奏は宇宙の全構造を支え、均衡を保つ4つの基本的な力—強い力、弱い力、電磁力、重力—を探求します。
これら4つの力は、すべての観測可能な物理現象、そして粒子間の相互作用を引き起こす要因です。




なぜ宇宙には、この4つの力が存在するのか?その答えはまだ完全には解明されていませんが、本作は、ミクロの世界におけるこれらの基本的な力の謎に思いを巡らせる機会を提供します。それぞれの力は本当に別のものなのか?あるいは、統一される可能性があるのか?私たちは、「万物の理論」へと近づいているのでしょうか?もし、これらの力を媒介する基本粒子が互いに結びついているとすれば、それらは「弦」に似た存在なのかもしれません。
やがて、これらの相互作用の真の起源が明らかになる日が来るかもしれません。






演奏では、ヤニック・パジェが、N’SO KYOTO オーケストラをアンサンブルの中から指揮し、演奏空間全体にミュージシャンを分散させます。同時に、オーケストラの音楽を電子音響に変換し、陶芸家・黒川 徹との共同制作による特別な陶器楽器を用いたパーカッション演奏も行います。
4枚のスクリーンには、N’SO KYOTOのパフォーマンスにおける特徴的な要素であるライブ映像と創造的な視覚効果が映し出され、全体のインパクトを高めます。
これらすべての要素が結びつくことで、複雑な物理学の概念が、繊細で表現豊かな音楽として体現されるのです。